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役へのアプローチ
//『To The Actor』より引用
俳優が何かの理由で、講演が近づくにつれて、自分の才能が弱まるのを感じたとしよう。
彼の技術がしっかり自分のものになっていれば、彼はそのような不安を持つ必要はなくなる。
一旦役づくりが、メソードに従って細部にわたって用意され工夫されたなら、
その俳優は、例え自分が望むほど「霊感を受けた」と感じなくても、正しく演じるであろう。
彼はいつも自分の思い通りになる役のいわいる「青写真」を持ち、そのため、当惑することも、
息づまりの形や悪い演劇の習慣に無理に頼ることもないからだ。/ここまで
役の全体とその細部に至るための地図を持ち、全体を俯瞰しながら役づくりを進めることができます。
静謐でクールな眼差しをもって、一つの部分からもう一つの部分へと確実に歩みを進めることができ、
必要なピースがどんどん埋まっていくのです。
正しく役を掴む方法を知ると、ピースが足りないことを直感的に気づけるようにもなります。
妥協協せず洗いなおしていけば必ずそれは見つけられます。
なぜなら、あなたと役は同じ人間なのですから。
『正しく演じられた役は、捉えがたい霊感を引き戻す絶好の機会を有している』by スタニスラフスキー
行き当たりばったりで、暗闇の中を手探りで進む必要は全くありません。
「役へのアプローチテンプレート」で、
どうやって役に入っていけばいいか、必要事項が全て示されています。
ただし、間違ってほしくないのは、これは役を掴むための一つの方法ではなく、
世界標準である最もシンプルで当たり前のベーシックなものなのです。
つまり役を掴むための根本的なものなのです。
この土台の上に個々の創意工夫が成されます。
これは、クラス受講者すべてに配布されます。
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