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俳優の信じる力

信じる力

俳優は脚本の世界観

役の置かれた状況を信じて、その世界を生きねばならない。

そのためには信じる力が必要なのだ。

そう言われると、間違いではない気がする

しかし

信じる力は、誰もが持っているものである。

好きな人との妄想会話、妄想デートをありありとイメージし、にやける能力が人間にはあると思う。

とは言え、

いい演技しようとしていたり、表情に注意が集中していたり、緊張していると、本来簡単にできることも、困難になる。

リラックスして俳優としての自分へのフォーカスを取り外していく

次に必要なのは、役に関する情報を意識の中に取り入れていくこと。

役の人生の状況の中で、自分が想定してないものは何か、正当化仕切れてないところを詰めていくこと。役と自分のギ

ャップを埋めていくこと。

後は役の世界観の中に入り込むだけ。

違和感を感じたり、演技が上手くいかないのは、

役としての情報が少なすぎるか

俳優としての自分へフォーカスがいきすぎているか

のどちらかだ。

信じる力が足りないのではない。

信じる対象へのフォーカスの問題なのである。

坂口剛

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